そんな疑問にお答えします。
保活って情報を集めるのが大変ですよね?
この記事では
- 台東区の保活に関する基本情報
- 台東区の保活の特徴
について解説します。
台東区の保活は、申し込み時の子どもの保育状況に応じて点数に大きな差がつくところが特徴的です。
具体的な保育状況と加点についてもお伝えしていきますので、台東区で保活を予定している方はぜひチェックしてください。
台東区の保活の基本情報!特徴は?
台東区の保育園入園に関する情報は下記の公式サイトから入手できます。
https://www.city.taito.lg.jp/kosodatekyouiku/kosodate/mokutei/hoiku_youjikyouiku/hoikutakuji/hoikuen/hoikuennyuen
来年度の募集案内は10月上旬に公開される予定です。
令和3年4月入園の申請期間は、
一次調整:令和2年10月19日〜12月22日
二次調整:令和3年1月5日~2月4日
でした。
受付は、窓口のみで郵送ではおこなっていません。
大きな変更がなければ、申請期間は例年同じだと思われます。
台東区では、窓口の混雑緩和のため、一部の日曜日に開庁、または窓口予約期間が設けられています。
予約しておけば、無駄な待ち時間を防ぐことができるので、とてもありがたいですね。
詳しい日時は、台東区の公式サイトを事前に確認してください。
台東区の保活の特徴は下記のとおり
- 両親フルタイムの点数は40点
- ひとり親への加点は25点
- 兄弟加点は4点
- 祖父母が不在または保育ができない状況の場合、加点あり(+1点)
- 在宅勤務は減点あり
- 既に保育施設等に預けている場合、加点あり(+4~8点)
- 小規模保育所卒園に伴う転園申し込みは加点が高め(+5点)
- 産休育休復帰での申し込みは7点の加点
- 保育士の申し込みは加点あり(+2点)
- 半年以上待機している場合、加点あり(+2点)
- 区外からの申し込みは区内勤務の場合のみ可能(転入予定者は申し込み可能)
それぞれ解説していきます。
両親フルタイムの点数は40点
利用調整基準指数を見てみましょう。
フルタイム扱いになるのは、
おおむね週5日以上
労働日数が月20日以上で
労働時間が1日8時間以上のとき
で12点となります。
両親ともフルタイム扱いであれば
20(母)+ 20(父)= 40点
となります。
注意点として、4月からの就職内定をもらっている場合は、求職中と同等の扱いとなり、勤務時間に関わらず7点になります。
ひとり親への加点は25点
フルタイムのひとり親(離婚・死別)の場合は
20(フルタイムの基礎点数) + 25 (加点)= 45点
となります。
離婚・死別3ヶ月以内の場合は、生活の激変を考慮され、基礎点数が20点になるまで加点されます。
離婚調停中で別居、単身赴任中で別居の場合は、ひとり親世帯とみなされません。
ただし、離婚調停中で別居していて証明書類を提出できれば、ひとり親に準ずる世帯とされ、加点が23点となります。
兄弟加点は4点
兄弟姉妹が認可保育園に在園している場合の新規申し込み、あるいは、兄弟姉妹が在園している保育園に転園申し込みする場合の加点は+4点です。
就労しながら兄弟姉妹を別々の保育園に送り迎えするのは大変ですから、負担を減らすための配慮なのでしょう。
また、
- 同居している未就学児が3人以上いる場合、2点
- 同居している小学生以下の兄弟がいる場合、1点
- 兄弟の同時申し込み(転園申請は対象外)の場合、1点
が加点されます。
これらの条件は、重複加点可能となっています。
台東区では、小学生以下の兄弟がいるご家庭には有利だと言えそうです。
祖父母が不在または保育ができない状況の場合、加点あり(+1点)
祖父母が不在、または遠方・病気・就労等で保育ができない状況の場合、1点の加点になります。
祖父母に頼ることができないご家庭にとっては、ありがたいですね。
在宅勤務は減点あり
居宅内での勤務の場合は、-1点の減点となります。
自営業であるか、雇用されているかによって点数は変わりません。
ただし、居宅内自営業で、就労時間に対して妥当な給与(最低賃金以上)を支給されていない場合は、中心者ではなく協力者とみなされ、-1点の減点となります。
内職者とみなされた場合は、8点となり、点数が低くなります。
在宅で仕事をしている場合は、
- 開業して個人事業主になっている
- 雇用されていて雇用証明書を書いてもらえる
という状況であれば、内職者とはみなされない可能性があります。
在宅ワーカーは開業届けを出しておくと良いかもしれません。
既に保育施設等に預けている場合、加点あり(+4~8点)
既に保育施設等に預けている場合、預け先によって4~8点の加点があります。
詳細は以下。
- 認証・認可外保育所・保育ママ・ベビーシッター等、認可保育所および地域型保育事業施設並びに緊急保育室等以外に委託している場合(週3日昼間4時間以上)、8点
- 区外の認可保育園在園の場合、7点
- 認可保育園の一時保育利用(非定型のみ)の場合、6点
- 幼稚園に在園の場合、5点
- 区内の地域型保育事業施設(小規模保育所・家庭的保育事業・事業所内保育事業等)を利用している場合、5点
- 区内の認可保育園(緊急保育室を含む)に在園している場合、5点
- 知人が保育している場合、5点
- 祖父母が保育している場合、4点
- 祖父母以外の親族が保育している場合、4点
また、保育施設等に預けてはいなくても、
- 保護者が職場で就労中に保育している場合、5点
- 保護者が求職中あるいは就労内定で自宅で保育している場合、3点
加点されます。
これらの条件は、どれか1つの適用となります。
申し込み時の子どもの保育状況に応じて点数に大きな差がつくため、少しでも点数を稼ぎたい方は、認証・認可外保育所・保育ママ・ベビーシッター等に預けておくといいと思います。
小規模保育所卒園に伴う転園申し込みは加点が高め(+5点)
台東区在住で、地域型保育事業等小規模保育所卒園に伴う転園申し込みは、5点と高めの加点になります。
卒園後に通う先がなくなってしまうことがないよう考慮されているので、小規模保育園も選びやすくなりますね。
産休育休復帰での申し込みは7点の加点
産休育休復帰での申し込みは、7点の加点となります。
ただし、
- 産休育休を取得した勤務先と同じ勤務先へ復帰すること、
- 4月入園の場合、4月末日までに復帰すること
が条件となります。
また、「既に保育施設等に預けている場合、加点あり」で挙げた条件と重複では加点はされません。
保育士の申し込みは加点あり(+2点)
保護者が区内の保育施設等および幼稚園において、保育教諭・保育士・幼稚園教諭として、月120時間以上の就労している、または就労内定の場合、2点の加点となります。
保育教諭・保育士・幼稚園教諭として働く場合は、就労先は区内を選んだ方が有利になりますね。
半年以上待機している場合、加点あり(+2点)
初めての入所希望から半年以上待機している場合、2点の加点となります。
可能であれば、入所希望を早めに出しておくとよいでしょう。
区外からの申し込みは区内勤務の場合のみ可能(転入予定者は申し込み可能)
区外からの申し込みは、保護者のいずれかが区内勤務の場合のみ可能です。
ただし、就労内定および父、母いずれかが求職中の時は、対象外となってしまいます。
利用調整は台東区民が優先され、区民と転入予定者の利用調整後、空き枠が2枠以上あった場合のみ、利用調整の対象となります。
また、0歳児クラスは申し込み対象外です。
その他のクラスは、一部のこども園・保育室において対象外となっていますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
入園の前月末までに転入予定であれば、申し込みは可能で、区民と同様に利用調整がおこなわれます。
不動産賃貸、売買契約書の写し等、転入予定が確認できるものを用意しておきましょう。
区外申し込みは、減点こそありませんが、条件は厳しいと言えると思います。
台東区の保活難易度は?
地区ごとの保活難易度を下記指標で数値化しました。
1歳児クラスにおいて、
- 両親フルタイム加点なしの点数(40点)で入れる保育園の割合
- 両親フルタイム加点なしの点数の2/3の点数(27点)で入れる保育園の割合
数値が小さいほど保育園に入りにくいことを示します。
基準の点数と入園最低点数が同じ場合は、保育園に入れるとカウントしています。
なお、台東区では入所者が1~2名の場合、個人情報保護のため、入所指数が非公開となっていますので、入所数としてカウントしていません。
私が参考にした資料は、台東区の令和2年度4月入園の第一次利用調整結果(入所下限合計指数一覧)(PDF)です。
資料を直接見たほうがより多くの情報が得られますので、ぜひ資料もご覧になってください。
1歳児クラスにおいて、 両親フルタイム加点なしの点数(40点) で入れる保育園の割合 |
1歳児クラスにおいて、 両親フルタイム加点なしの点数の2/3の点数(27点) で入れる保育園の割合 |
|
---|---|---|
上野 | 0 % (0/11) | 0 % (0/11) |
谷中 | 25 % (1/4) | 0 % (0/4) |
浅草・中部 | 0 % (0/8) | 0 % (0/8) |
根岸・入谷 | 0 % (0/7) | 0 % (0/7) |
北部 | 33 % (4/12) | 17 % (2/12) |
南部 | 14 % (2/14) | 7 % (1/14) |
最も入りにくい1歳児クラスを基準にみてみると、どのエリアも両親ともにフルタイムに加点がないと入園するのはかなり厳しい状況でした。
特に、上野、浅草・中部、根岸・入谷の3エリアについては、認可保育園入園のボーダー点は50点前後となっていてかなりの激戦区なので、可能であれば近隣エリアも検討するとよいでしょう。
その他のエリアにおける認可保育園入園のボーダー点は、
- 谷中エリア 40点台後半
- 北部エリア 30点台前半
- 南部エリア 50点前後
となっており、北部エリアは人気のある保育園を避けることができれば入園できる可能性はあがるのではないかと思います。
また、0~2歳児クラスも1歳児クラス同様、どのエリアも両親ともにフルタイムに加点がないと入園するのは難しいようです。
激戦区では、事前に認証保育園等に子どもを預けて加点を得ないと入園できる可能性が低いです。
ただ、どの年齢においても、地域型保育事業施設は比較的入園できる可能性が高いと考えられます。
台東区では、地域型保育事業施設として、
- 小規模保育所
- 家庭的保育事業
- 事業所内保育事業等
の3種類があります。
- 2歳児で低年齢向けの小規模保育園を卒園し、3歳児入園で再度保活をする
- 家庭的保育所・事業所内保育園を検討する
のもひとつの方法かもしれません。
事業内保育所は、地域枠があり、そこに勤務していなくても自治体経由で申し込むことができます。
台東区で保活する人へ:0~2歳児クラスは激戦!狙い目は地域型保育事業施設
台東区の保活情報についてまとめました。
台東区の保活の特徴は下記のとおりです。
- 0歳~2歳児クラスはどこのエリアも激戦
- 既に保育施設等に預けている場合、保育状況に合わせて加点あり
- 小規模保育所卒園に伴う転園申し込みは加点が高め
- 産休育休復帰での申し込みは加点が高め
- 半年以上待機している場合、加点あり
- 区外からの申し込みは区内勤務の場合のみ可能(転入予定者は申し込み可能)
- 在宅勤務は-1点の減点
0歳~2歳児クラスは、激戦エリアが多いので通えそうな範囲の保育園を出来るだけ多く希望申請することをおすすめします!
そして、申し込み時の子どもの保育状況に応じて点数に大きな差がつくため、少しでも点数を稼ぎたい方は、認証・認可外保育所・保育ママ・ベビーシッター等に預けておくといいでしょう。
0〜2歳児の入園を検討されている方は、比較的入りやすい、小規模保育所を検討するのもひとつの方法かもしれません。
保活での点数稼ぎのコツをまとめました。

他の東京23区の保活情報はこちら。近隣や勤務先付近の保活情報もチェックしましょう。

保活と同時に就活予定の方はワーママ向け転職エージェントを要チェック
