保活を始めたばかりの人は
と、分からないことだらけかと思います。
詳しいサイトもありますが、情報が多すぎてどこから見たらいいか、ポイントが分からなかったりしますよね。
この記事では
- 保活を始めるにあたって知っていたほうが良い、保育園の種類について
- 自分の点数(利用調整指数)の確認の仕方
について保活を6回経験した私が徹底解説します。
この記事を読めば、自分の住んでいる地域の保活難易度が分かるので、今後の方針を決める上で参考になるはずです。
保活をこれから始める方はぜひご覧ください。
Contents
保活とは?保育園の種類から解説!
保育園にはいくつか種類があります。
- 認可保育園
- 認可外保育園
- 認証保育園
- 企業主導型保育園
- 認定こども園
- 保育ママ
- 無認可保育園
上記について、それぞれ解説します。
認可保育園
認可保育園とは、
- 保育園の広さ
- 児童数に対する保育士の数
- 給食設備
など、一定の基準を満たしていると国から認定された保育園です。(管轄は厚生労働省)
公営(区立や市立)の保育園もあれば、私立の保育園もありますが、どれも公費で運営されています。
自治体の入所案内に記載される保育所(小規模保育園や認定こども園、保育ママを除く)は認可保育園です。
認可外保育園
国の認可を受けていない保育園を、認可外保育園といいます。
つまり、認可保育園以外はすべて認可外保育園となります。
「認可外保育園」と一口で言ってもいろいろな保育園があり、
- 都道府県からの認可を受けた認定こども園
- 市町村から認可をうけた小規模保育園
- 都道府県からの認可を受けた認証保育園
- 内閣府からの認可を受けた企業主導型保育園
- 自治体が委託する保育施設である保育ママ
- どこからも認可を受けていない無認可保育園
を含みます。
認定こども園や小規模保育園を「認可外保育園」と呼ぶかどうかは意見が分かれるところかと思いますが、国ではなく、都道府県の認可を受けているという意味で、厳密な意味での「認可保育園」とは言えないでしょう。
認定こども園
認定こども園は幼稚園と保育園の両方の性質を併せ持つ保育施設です。(管轄は内閣府)
待機児童対策に伴って、幼稚園が3歳未満の保育をできるように、認定こども園を併設しているケースが多いです。
認定こども園は都道府県から認可を受けていますので、申込みは自治体経由です。
施設の充実度は認可保育園とほぼ同等といえます。
認定こども園の保育者は保育士の資格が必要です。
もともと幼稚園に併設ということもあり、幼稚園教諭と保育士の両方の資格を保有した人が保育者になることも多いです。
小規模保育園
小規模保育園は主に0〜2歳児クラスを対象とした定員6〜19人の保育施設です。
2015年より市町村の認可事業となりました。
待機児童対策として、0〜2歳を保育できる人数を増やすために小規模保育園ができました。
保育施設の規模によりA〜C型があります(Aのほうが大規模)。
申込みは自治体経由で行います。
小規模保育園は0〜2歳の子どもを対象としているため、子どもが3歳児クラスになったときの預け先に困る心配がありそうですが、多くの自治体では、小規模保育園からの転園のときに加点があるので、優先的に他の認可保育園に転園できるようになっています。
認証保育園
認証保育園は都道府県の基準を満たしている保育所です。
もともと、東京都独自の制度として始まりましたが、現在では全国(主に都市部)に存在します。
児童一人当たりの基準面積は認可保育園より少ないなど(認可保育園3.3平方メートルに対して、認証保育園は2.5平方メートル)、全体として認可保育園より設置基準はゆるめです。
契約は保護者と認証保育園が直接行います。
認証保育園への入園申し込みは自治体を通さないので、入園できるか決めるのは自治体ではなく認証保育園です。
企業主導型保育園
企業主導型保育園は、内閣府独自の基準を満たした保育所です。
企業主導型保育園は保育園と保護者の直接契約なので、自治体の保育所入園案内には記載されていません。
設置される地域にある企業と提携する形で運営されています。
とはいえ、提携企業に務める人だけでなく、その地域に住む人も利用可能です。
企業主導型保育園は複数の企業と提携しているケースが多く、場合によっては保育園を利用したい人の勤め先に新たに提携を持ちかけることもあるようです。
企業の働き方に合わせた運営が可能で、土日・夜間・短時間・週2日勤務などの働き方に対応することもできます。
私は2箇所の企業主導型保育園を見学したことがあります。
- 敷地が狭い
- 園庭がない
- 人数が少ない場合は複数の年齢の子どもが一つのクラスにいる
など、認可保育園より基準はゆるいです。
とはいえ、常駐の看護師がいたり、SIDS対策として0歳児の呼吸チェックがこまめだったりと、安全への配慮がしっかりしている印象があります。
保育ママ
保育ママは、主に自宅などで一人の保育者に対して1〜5人(3歳未満なら主に3人まで)預かる形態の保育施設です。
各自治体によって委託され、運営されています。
保育資格のある人は、
- 保育士の免許を持った人
- 看護師の免許を持った人
- 幼稚園教諭の免許を持った人
- 自治体独自の審査を通過した人
です。
東京都江戸川区が発祥で、現在は全国の都市部で広く採用されている制度です。
申込みは自治体経由で行います。
自治体によって異なりますが、だいたい6畳程度の保育室があることが認可条件になっています。
保育ママは少人数の子どもを見るので、障害がある子どもなど、独自の保育・特別な保育が必要な場合には特に向いていると言えます。
無認可保育園
どこの認可も受けていない保育園は無認可保育園といいます。
- 企業内保育所
- 病院内保育所
- マンションに併設された保育所の一部
- ベビーホテル
などがあります。
保活の始め方1:最新年度の保育園入園の案内を見る
まず自分の住んでいる自治体の保育園の案内をチェックします。
Google検索で「○○市(あるいは○○区) 保育園 申し込み」と検索すると、各自治体が公開している保育園の入所案内が出てくるので、これをクリックします。
PDFとなっており、最新の案内は毎年10〜11月ごろに公開する自治体が多いです。
保活の始め方2:自分の点数を確認する

次に出てきた案内の中で、利用調整基準指数を確認します。
保活における点数(利用調整基準指数、保育指数)とは?
認可保育園に入る優先度を示す点数で、家庭の状況によって決まります。
母親と父親の仕事の状況によって基準指数が決まり、兄弟の有無や病気、介護の有無などによって調整指数が決まります。
自治体によって多少違いがあるかもしれませんが、多くの場合、指数は
基準指数 ± 調整指数
というように、2つの指数で決定されます。
基準指数の確認
まずは基準指数について解説します。
基準指数は主に勤務時間で決まります。
自治体によってポイントのつけ方が多少違うのですが、
フルタイム(週5日1日8時間以上)勤務=20ポイントであれば、夫婦共働きでどちらもフルタイムの基礎指数は40ポイントです。
20(父親フルタイム) + 20(母親フルタイム)= 40
自治体によってはフルタイム=50ポイントの場合もあります。その場合は夫婦フルタイム共働きの基礎指数は100ポイントです。
自治体によってフルタイムの定義も異なります。勤務時間が1日7時間か8時間で最大の指数がつくことが多いです。
ひとり親の場合は、夫婦フルタイム共働きと同じかそれ以上の点数になることが多いです。
20(ひとり親フルタイム)+ 25(ひとり親加点)=45点
ひとり親の加点は自治体によって異なります。
基礎指数の点数の付き方がわかったら、仕事復帰予定の場合は、勤務予定時間で確認しましょう。
基準指数をまず把握すると、保活の難易度がわかりやすくなります。
調整指数の確認
次に調整指数の確認をします。
同じ保育園にすでに兄弟がいる場合などはプラスに、同居する無職の両親がいる場合はマイナスになったりします。
また、2歳までしか預けられない小規模保育園からの転園の場合は加点されることが多いです。
すでに仕事をしていて、育休明けで復帰予定の人はプラスになることも多いです。
下記は加点の例です。
40点(基礎点数)+2点(兄弟加点)+2点(育休復帰)= 44点
では、自分の点数が分かりましたでしょうか??
保活の始め方3:周辺の保育園に通るための最低点数をチェック

次にGoogle検索で
「○○市(あるいは○○区) 保育園 点数」
と検索してみてください。
(自治体のサイト内から探しても良いですが、たどり着きにくい場合もあります。)
多くの自治体が前年度の入所最低指数を公開しています。
(公開していない場合は電話で問い合わせる必要があります。)
入所に必要な最低点数が、両親フルタイム勤務の点数と同じかそれより多い点数であれば、保活激戦区です。
たとえば、両親フルタイムのポイントが40点だったとして、入所最低点数が40点以上の保育園がほとんどだとすると、両親フルタイムでないと仕事に復帰するのが難しいということです。
入所最低点数41点以上ばかりとなると、夫婦フルタイムに加えて何らかの加点がないと入園が難しいということです。入園難易度が一番難しいパターンです。
また、最低点数を確認すると、保活の難易度は多くの場合、
1歳児 > 0歳児 > 2歳児 > 3歳児 > 4歳児…
ということが多いのが分かるかと思います。
保育園に入るための最低点数が両親フルタイムの点数より低い場合は、自分が最低週何日、何時間以上働けば入所できるのかが逆算で分かります。
ただ、公開されている入所最低指数は、あくまで前年度の情報なので、今年度は状況が変わるかもしれないということをお忘れなく。
保活の始め方4:方針を決める

ここまで調べることで初めて具体的に方針を考えることができます。
- 何歳児クラスからの入園を目指すか?
- 勤務時間はどれくらいでないと復帰できないのか?
- 何としても復帰したい方はどうすれば加点されるのか?→点数稼ぎについてはこちら
- 最低入所点数が低めの保育園はどんな園なのか?
- 認証保育園なども検討した方が良いのか?
- 年度途中から復帰も可能なのか?
1歳児クラスからの入園が一番難易度が高いです。
必要であれば、0歳からの入園を検討するか、あるいは1年遅らせて2歳時クラスからの入園になります。
点数的に難しくてもなんとかなることはあり、こちらに点数稼ぎの方法についてまとめています。

まずは入れそうな点数の保育園の見学から始めると良いです。
最低入所点数が低い保育所は新設の保育園である場合が多いです。翌年はさらに点数が上がる可能性もあります。
見学のチェックリストはこちらです。

最低入所点数が全体的に低めで、空きがある場合は、年度途中からの申し込みも検討しましょう。
まとめ:点数を確認して、方針を立てよう
この記事では下記について解説しました。
- 保育施設の種類について把握しよう
- まずは住んでいる自治体の最新の入園案内を確認しよう
- 自分の点数(利用調整指数)を確認しよう
- 前年度の点数を参考に方針を考えよう
自分の点数と住んでいる地域の入所最低点数がわかると、
- 勤務時間・日数をどうするか?
- 何歳児クラスでの入園を目指すか?
- 認可外保育園の検討が必要か?
- 年度途中の入園を検討できるか?
といった方針を立てることができます。
保活関連の記事まとめはこちら

次のステップは保活のスケジュールを考えることです。こちらの記事に書いてあります。

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